ゲーム基本情報

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発売日 | 2019-08-30 |
| ジャンル | Indie |
| 対応プラットフォーム | PC |
| Steam推定所有者数 | 0 .. 20,000 |
| 現在の同時接続数 | 0人 |
出典: Steam公式API(2026年04月22日時点)
零 紅い蝶 remake レビュー|期待の復活作、その実力は?
ホラーゲームの金字塔として語り継がれる「零〜紅い蝶〜」が、満を持してリメイクとなって帰ってきました。コーエーテクモゲームスが手掛けた本作は、双子の姉妹・天倉繭と澪が迷い込む幻の村「苦海」を舞台にした和風ホラーアドベンチャーです。
オリジナル版は2003年に発売され、その独特の恐怖演出と「射影機」で霊を撮影して戦うシステムがコアなファン層を獲得してきました。リメイク版ではグラフィックの現代化はもちろん、戦闘システムの刷新が大きな注目点となっています。
しかし、実際にプレイしてみるとグラフィックの向上以外の点では、オリジナルファンの期待に応えられていない部分が目立ちます。本記事ではシリーズ経験者・初心者どちらの視点からも購入判断の参考になるよう、公平に評価していきます。
この記事で分かること
- グラフィックや演出のリメイク品質
- 戦闘システムの変更点と問題点(羽化・フェイタルタイム・フィルターシステム)
- シリーズ経験者・初心者それぞれへのおすすめ度
- 購入前に知っておくべき注意点
- どんなプレイヤーに向いているか・向いていないか
総合評価

本作の総合スコアは100点満点中58点です。グラフィックは現代水準に達していますが、戦闘システムの刷新が裏目に出ており、オリジナルの爽快感を損なっています。
| 評価項目 | スコア(/100) | コメント |
|---|---|---|
| グラフィック・演出 | 78 | 双子のキャラクター造形、村の景観ともに丁寧にリメイク。現代水準に対応 |
| ストーリー | 72 | オリジナルの骨格を踏襲。和風ホラーの世界観は健在 |
| 戦闘システム | 38 | 羽化システム・フェイタルタイム変更・フィルターシステムが軒並み評価マイナス |
| サウンド | 65 | ホラー演出を支える音響は及第点。際立った変化はなし |
| ボリューム・完成度 | 55 | ゲーム量はあるが、戦闘のテンポの悪さが体感時間を引き延ばしている |
| 総合 | 58 | グラフィック向上は評価、戦闘刷新が大きく足を引っ張る |
良かった点
グラフィック・演出
💡 注目ポイント
双子の姉妹のキャラクターモデルが美しく刷新され、苦海の村全体の描写もオリジナルから大きく向上。和風ホラーの雰囲気を現代のグラフィック品質で体験できます。
本作で最も高く評価できるのはグラフィックの全面刷新です。主人公の双子・繭と澪のキャラクターモデルは現代のゲームと比較しても遜色なく仕上がっており、ホラー描写の細部にも丁寧な作り込みが見られます。
- キャラクターモデルの向上:双子の姉妹が自然な表情・動作で描写され、感情移入しやすい
- 村の景観美化:舞台となる苦海の村全体が綺麗にリメイクされ、陰鬱な雰囲気を視覚的に強化
- ストーリーの継承:オリジナルの骨格を壊さず踏襲。和風ホラーの名作としての魅力を損なわず継承
- 射影機のビジュアル:クラシックモードを選択すれば従来のデザインに近い形でプレイ可能
気になる点

羽化システムによるテンポの悪化
⚠️ 注意
一般の霊(村人タイプの敵)も戦闘中に「羽化」して強化・HP回復を繰り返します。1体の敵が2〜3回羽化するケースもあり、戦闘が長引く原因となっています。
本作最大の問題点が羽化システムです。戦闘中に敵が強化状態に変容し、防御力が大幅上昇・HPを自動回復するこの仕組みは、ボス戦ならば緊張感として機能する可能性があります。しかし、雑魚敵にも同様に適用されており、戦闘テンポを著しく悪化させています。
羽化した敵には対応したフィルムに切り替えることで対処できますが、1体の敵が複数回羽化するため、戦闘が終わらないという不満が生じやすい設計です。ストーリー難易度では羽化を無効化するなどの調整があれば、より幅広いプレイヤーに届く設計になったはずです。
フェイタルタイムの仕様変更
オリジナルシリーズの爽快感を生み出していたフェイタルタイム(特定タイミングで敵を攻撃すると連続攻撃・大ダメージが可能なシステム)が、リメイクでは大幅に制限されています。
旧作では条件さえ満たせば積極的に発動できたフェイタルタイムが、今作では1戦闘あたり1〜2回程度という発動回数の上限が設けられた形になっており、戦闘の爽快感が大きく損なわれています。
フィルターシステムの複雑さと説明不足
射影機の強化システムが「フィルターシステム」に刷新されましたが、各フィルターの役割分担が不明瞭で、ゲーム内の説明も不十分です。
- 霊視フィルター:照準速度はあるが攻撃力強化がない
- 露出フィルター:羽化した敵への対応専用フィルターの位置づけ
- 照射フィルター:特殊撮影機能あり、最高攻撃力だが実用機会が少ない
- 写影フィルター:照準速度・射程・攻撃力・霊力回復すべてを含み、結果的にこれ1択になりがち
ゲーム内の説明では「フォーカスポイントの数を増やします」としか記載されておらず、攻撃力との関係が直感的に理解しにくい設計です。
⚠️ 注意
アップデートにより敵の耐久値は緩和されていますが、戦闘システムそのものの設計には現状変更がありません。購入時はパッチ適用後のバージョンでのプレイを推奨します。
おすすめ対象
| こんな人におすすめ | こんな人は注意 |
|---|---|
| 零シリーズ初体験のプレイヤー | オリジナル版のファンで戦闘の爽快感を期待している方 |
| 現代グラフィックで和風ホラーを楽しみたい方 | テンポの良い戦闘を求めるアクション重視の方 |
| ストーリー・雰囲気優先でプレイする方 | 射影機システムの深い戦略性を期待するシリーズ経験者 |
- 和風ホラーの世界観・ストーリーを現代のグラフィックで体験したい方
- 零シリーズを初めてプレイする方
- 戦闘よりも雰囲気・ストーリーを優先するプレイヤー
FAQ(よくある質問)
零シリーズ初心者でも楽しめますか?
オリジナル版を知らない方であれば、戦闘システムの変更を「そういうもの」として受け入れやすく、グラフィックや和風ホラーの雰囲気は十分楽しめます。シリーズ経験者ほど違和感を感じやすい傾向があります。
戦闘の難易度は高いですか?
アップデートにより敵の耐久値は緩和されましたが、羽化システムによる戦闘の長期化は依然として発生します。ストーリー難易度を選ぶと多少緩和されます。
オリジナル版と比べてストーリーに変更はありますか?
基本的なストーリーはオリジナルを踏襲しています。和風ホラーとしての世界観・怖さはそのまま引き継がれています。
フィルターシステムは複雑ですか?
ゲーム内の説明が不十分なため分かりにくい設計です。結果的に「写影フィルター」を中心に強化していけばほぼ問題ありません。
プレイ時間はどのくらいかかりますか?
戦闘のテンポが遅めのため、体感的にオリジナル版より長く感じるプレイヤーが多い傾向です。一周クリアには10〜15時間程度が目安となります。
グラフィックはどのくらい向上していますか?
キャラクターモデル・環境グラフィックともに現代水準まで大幅向上しています。オリジナル版との差は一目瞭然で、視覚面での満足度は高いです。
オリジナルファンにはおすすめできますか?
戦闘システムへの変更がシリーズ経験者の期待に応えられていないため、オリジナルの戦闘感を重視する方には慎重な判断が必要です。グラフィック目的での購入なら一定の満足感は得られるでしょう。
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まとめ
📝 この記事のまとめ
- グラフィックの向上は本作で唯一無条件に評価できるポイント
- 羽化システム・フェイタルタイム制限・フィルターシステムの刷新が戦闘の爽快感を大きく損なっている
- ゲーム内の説明不足が強化システムの理解を妨げている
- シリーズ初体験者は比較的楽しみやすく、経験者ほど違和感を感じやすい構造
零〜紅い蝶〜 remakeは、グラフィックを現代水準に引き上げた点は評価できますが、戦闘システムの刷新が裏目に出ています。シリーズ初体験の方なら和風ホラーとしての体験価値はあります。一方、オリジナルの戦闘感を求めるファンには、現状では積極的におすすめしにくい仕上がりです。セール価格での購入、または体験版があれば先に試すのが賢明です。
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