「紅の砂漠、気になるけど買って大丈夫?」「メタスコア78点って微妙じゃない?」――発売直後のSNSにはこんな声があふれています。期待が大きかっただけに、購入を迷っている方も多いのではないでしょうか。
2025年のPS5発売前から圧巻のPVで話題をさらい、「約束された神ゲー」とまで期待された紅の砂漠(Crimson Desert)が2026年3月20日についに発売されました。開発・販売は『黒い砂漠』で知られる韓国のパールアビスで、ジャンルはオープンワールド・アクションアドベンチャー。
発売初日で全世界200万本以上を売り上げた一方、メタスコアは78点、Steamでは賛否両論と評価が割れている状況です。課金要素なし・マルチプレイなし・追加コンテンツの予定なしという潔い「ストロングスタイル」で勝負に出た本作を、この記事では複数の視点から公平に評価し、買うべきかどうかの結論を明確にお伝えします。
紅の砂漠 レビュー|総合評価
| 項目 | 評価 | コメント |
|---|---|---|
| グラフィック | ★★★★☆ | 圧巻の描写力。PS5通常版ではドット感やポップインが気になる場面も |
| サウンド | ★★★☆☆ | 環境音や効果音は良好だが日本語音声は非対応 |
| ストーリー | ★★★☆☆ | 王道ファンタジー。分岐なしの一本道だが世界観の作り込みは深い |
| ゲームプレイ | ★★★★☆ | 戦闘の爽快感は抜群。ただしUI・操作性に難あり |
| ボリューム | ★★★★★ | 573の地域・76体のボス・20以上のミニゲームと圧倒的な物量 |
✅ 総合スコア:5段階中 3.5
ポテンシャルは非常に高いが、操作性やUI周りの粗さが足を引っ張り、現時点では「惜しい大作」という評価が妥当です。
良い点──本作ならではの魅力
- 圧倒的な戦闘アクション:通常攻撃・強攻撃に加え、投げ技・キック・グラブなど肉弾戦が充実。敵の技を観察して習得するシステムも新鮮で、戦えば戦うほどクリフトの技が増えていく楽しさがあります。ボス戦はソウルライク系に匹敵する歯応えで、攻撃パターンを読み解く緊張感は格別です。
- 膨大なコンテンツ量:76体のボス、573の地域、釣り・腕相撲・じゃんけん・乗馬レースなど20以上のミニゲーム。賞金首の捕獲、拠点の解放、住民イベントなどサイドコンテンツの密度が非常に高く、寄り道するほど世界への没入感が増していきます。
- 二層構造のオープンワールド:地上のフィールドに加え、空中に浮かぶ「アビス層」が存在。無重力操作やグライダーを駆使したパズルなど、地上とは異なるゲーム体験が用意されています。
- 作り込まれた世界とNPC:街のNPCには専用モーションが用意され、生活感のある動きが印象的。壁の小さな出っ張りに指を引っかけてクライミングできるなど、オブジェクトの作り込みも緻密です。
- 課金なし・完全版としての潔さ:追加コンテンツの予定もなく、ゲーム単体で完結する姿勢は好印象と言えるでしょう。
💡 注目ポイント
敵の技を「見て盗む」スキル習得システムは本作最大の個性。ボスを倒すと武器やアーティファクトが手に入り、自分の能力として使えるようになる報酬設計も秀逸です。
気になる点──購入前に知っておきたいこと
- 操作体系が複雑で不親切:コントローラーの全ボタンを使い切るほど操作が多く、タップと長押しで別操作になるボタンも多数。ジャンプが□ボタンという独特な配置で、発売時点ではボタンの入れ替え(キーコンフィグ)にも非対応です。
- 説明不足なチュートリアル:ランタンのオン・オフ操作や指名手配犯の引き渡し方法など、ゲーム側の説明が不十分で試行錯誤を強いられる場面が散見されます。
- UIとインタラクトの窮屈さ:アイテムやNPCへの干渉は距離・角度がシビアで見逃しやすく、木材の採集は「切り倒す→分割→さらに切る→拾う」と何段階もの手順が必要。ファストトラベル地点も極端に少なく、マップカーソルの移動速度も遅いなど、細かなストレスが蓄積していきます。
- インベントリ管理が窮屈:所持枠に明確な上限があり、重要アイテムも通常枠を圧迫。預けるボックスのような機能も見当たらず、頻繁な断捨離が必要になります。
- ストーリーの自由度が低い:メインストーリーは一本道で選択肢による分岐がなく、ムービーパートも長め。世界観の作り込みは丁寧だが、プレイヤーが物語に介入できる感覚は薄いため、オープンワールドの自由さとやや矛盾を感じる場面もあります。
⚠️ 注意
日本語音声は非対応です。テキストは日本語に対応していますが、キャラクターの演技はすべて韓国語(または英語)音声となります。また発売時点ではフォトモードも未実装です。
動作環境・パフォーマンス
紅の砂漠はPS5 / PS5 Pro / PC(Steam)に対応しています。各プラットフォームの違いを把握しておくと、購入先を選ぶ際の判断材料になるでしょう。
PS5 Pro
レイトレーシングとPSSR(PlayStation Spectral Super Resolution)に対応し、4K画質と安定したフレームレートを両立。本作のグラフィックを最大限に堪能したいなら、現状もっとも快適な選択肢と言えます。
PS5(通常版)
パフォーマンスモードでは一部シーンでドット感やポップインが確認されています。プレイに支障が出るレベルではないものの、遠景の描写がやや粗く感じる場面も。画質モードではフレームレートが低下しやすい点に注意が必要です。
PC(Steam)
推奨スペックが比較的高めに設定されており、RTX 3070以上のGPUが推奨されています。最適化は発売時点ではまだ改善の余地があるとの報告が多く、今後のパッチに期待がかかります。
おすすめ対象──こんな人に向いている・向いていない
おすすめできる人
- 骨太なアクション戦闘が好きで、ソウルライク系のボス戦にワクワクする人
- 広大なオープンワールドを隅々まで探索するのが好きな人
- 課金やDLC前提でないゲーム体験を求めている人
- 操作の複雑さを「やり込みがい」と感じられる人
おすすめしにくい人
- 快適なUIやファストトラベルでサクサク進めたい人
- 日本語フルボイスを重視する人
- ストーリー分岐やマルチエンディングを期待する人
- インベントリ管理やスタミナ管理にストレスを感じやすい人
✅ ポイント
「不便さも含めて冒険を楽しめるかどうか」が本作を気に入るかの分かれ目になります。RDR2の没入感が好きだった人には刺さる可能性が高いと言えるでしょう。
よくある質問(FAQ)
紅の砂漠はオンライン要素がありますか?
いいえ。マルチプレイ・課金要素ともになく、完全なシングルプレイ専用タイトルです。発売後の追加コンテンツも予定されていません。
難易度は高いですか?
通常の雑魚戦は無双ゲーに近いマイルドな難易度ですが、ボス戦はソウルライク系に匹敵する手応えです。回復アイテム(料理)を大量に持ち込むことで難所を切り抜ける手段もあります。
日本語に対応していますか?
テキストは日本語対応ですが、日本語音声は収録されていません。音声は韓国語または英語での再生となります。
PS5通常版とPS5 Proで違いはありますか?
PS5 Proではレイトレーシングや高解像度に対応し、PSSR(PlayStation Spectral Super Resolution)で4K画質と高FPSを両立しています。通常PS5ではパフォーマンスモードで若干のドット感やポップインが見られます。
ストーリーは分岐しますか?
分岐はありません。選択肢によって物語が変化するタイプではなく、ひとつの結末に向かう一本道のストーリー構成です。
クリア時間はどのくらいですか?
メインストーリーのみで約30~40時間、サイドクエストや探索を含めると80~100時間以上が目安です。573の地域と76体のボスを全制覇するにはさらに時間がかかるでしょう。
セーブはいつでもできますか?
はい。セーブスロットは10個用意されており、いつでもセーブ可能です。戦闘で敗北してもその場で復活できるアイテムも存在します。
黒い砂漠との違いは何ですか?
紅の砂漠は完全なシングルプレイ専用タイトルで、課金要素もありません。黒い砂漠がMMORPGなのに対し、本作はストーリー主導のアクションアドベンチャーという全く異なるジャンルです。
まとめ
📝 この記事のまとめ
- 戦闘アクションの完成度と「技を盗む」システムは本作最大の魅力
- 二層構造の広大なオープンワールドとコンテンツ量は圧倒的
- 操作性・UI・インベントリ管理など快適さに課題が残る
- 日本語音声非対応・フォトモード未実装は事前に把握しておくべき
- 今後のアップデートで改善される余地は十分にある
紅の砂漠は「荒削りだが野心的な大作」という表現がもっとも的確です。戦闘の手応え、世界の広さ、コンテンツの密度は間違いなく一級品。しかしUI・操作性の粗さが没入感を削いでいるのも事実でしょう。
購入判断ガイド
- 今すぐ買い:アクション戦闘が大好きで、多少の不便は冒険の一部と割り切れる人。発売直後の熱量を共有したいなら迷わずGO
- セール待ち:気になるけどUI周りの粗さが引っかかる人。2~3か月後のアップデートで操作性が改善される可能性が高い
- 様子見:日本語ボイス必須の人、ストーリー重視で分岐がほしい人。現時点では期待に応えられない可能性がある
アクション戦闘と探索に没頭できるプレイヤーなら買って損はない一本。快適さを重視する方は、アップデートの動向を見てからでも遅くはありません。
